すべてがFになる 感想文 ※ネタバレ有り

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こんにちは!

やっと前々から言っていた「すべてがFになる」の感想文を書き終わりました!

感想文にも書いていますが、内容が難しいんです…

モニターを睨んでる時間が結構ありました(笑)

かなり時間がかかりましたが達成感があり嬉しいですー

なんか恥ずかしいですが、僕の力作の感想文です…↓

すべてがFになる

 僕は作家・森博嗣の「すべてがFになる」を読んだ。この本を選んだ理由は二つある。一つは昔の友人が読んでいたから。もう一つは、その友人から数学に関する話が出てくると聞いたからである。僕は数学が好きだ。小さい頃からそろばんをやっていた影響もあるが、数学の決まった形の答えになることに楽しさを感じる。

 この「すべてがFになる」の内容は密室殺人を解決していくという話である。一見ありきたりな小説の話だが、僕は読み進めていくうちに少しずつ違和感を覚えていった。何かは分からないが、何かが違うような、足りないような感覚になり、それは物語の最後まで同じだった。このような感覚は今までになく、面白く感じたが同時に複雑でもあった。だが、それは解説を読めば納得できた。通常は小説的な「お約束」に縛られるが、森博嗣の作品はお約束に囚われない、といったことが書かれている。僕が何か足りないと感じでいたのはいわゆる「お約束」、つまり「殺人のテンプレ」というものだろう。「殺人だから犯人は誰かに恨みを持っている」などといったようなものが考える時の土台にあったのである。刊行された時期は20年以上前だが、それが僕には新鮮に感じられ面白かった。

 さらに解説には森博嗣の真の凄さはここから先にあると書かれている。

「認識やリアリティを問われるのは読者の方なのだ。つまり読者が抱いてきたリアリティという名の幻想が謎を生み出す基盤になっている。」

これを理解した時に僕は驚いた。読者一人一人が物事を見た時に抱くリアリティは、幻想でしかないのだ。例えば、事件の犯人のこんなセリフがある。

「そもそも、生きていることの方が異常なのです。」

このセリフを聞くと、大半の人が理解に苦しむと思う。僕も、それなら死んでいることは正常なのかと思った。だが、これがリアリティという名の幻想なのだ。僕は、「生きていることは異常ではない」というリアリティを持っている。しかしそれは自分の考え、意見であり、その幻想のフィルターを通して見ているから謎が生まれる。まさにリアリティが謎を生み出す基盤になっている。この森博嗣の謎の生ませ方に僕は驚いた。同時にそんな読み方があるのかと面白さも感じた。今までに読んできた本でも同じようなやり方で謎が生み出されていたかもしれない。このセリフの続きには、何故異常なのかについての理由がある。人間は意識を失うことを望むからそれが正常、といったもので、想像をはるかに超えて理解が追い付かなかったから印象に残っている。

もう一つ印象に残っている部分がある。それはやはり謎解きに関する部分である。最初に書いたように数学に関する話が出てくるのだが、それが事件の謎に関係している。「すべてがFになる」のFとは何のことなのか。読む前僕にはさっぱりわからなかった。答えはコンピューターのプログラマの16進数の表記に関係していて、16進数の4ケタの数字での限界値「FFFF」時間後に時限装置が発動するというものだった。かなり内容を省略していているが、難しいということは分かると思う。この謎の答えに僕は驚愕した。確かにすべてがFなっている。数学が好きな僕には面白くて仕方がなかった。「65535」を16進数にすると「FFFF」になるのだが、これが特に凄く綺麗に感じた。

 全文を読み終えての最初の印象は、「完全に自分の思考を超越している」だった。登場人物の言動が理解しずらいことが多く、かなり悩まされた。何とか言葉の意味を調べたり、解説から自分なりに読み解いて考えることができて良かったと思う。かなりの時間がかかったが、何より楽しかった。思考を超越している、つまり自分の想像できない部分を調べ、読み解き、理解していく。この本を読んでそれが楽しいこと、また想像を超えるものは面白いことを学べたような気がする。実は「すべてがFになる」はシリーズ物だ。続きがあと9作品あるそうなので、読んでまた思考の超越を味わいたいと思う。

どうでしたでしょうか。

自分でも悪くはないと思いますが、良いかはわかりません。

本の解説の部分に影響されて「なのだ」とか「である」が多くなってます。なんかそれっぽくなるんだもん。

あとは書き写すだけですね。

…まず作文用紙買わないと(笑)

これでやっと宿題が一個目終わりました。

残り2週間も無いのにまだ一個目ww

ヤバいですねー

明日から頑張ろうと思います。

読んでいただきありがとうございました!

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