こんにちは!
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小説を音楽にするユニット「YOASOBI」の曲のもとになった小説が収録されている「夜に駆ける」を買いました。
今回はこの小説集の名前にもなっている、曲「夜に駆ける」のもとになった「タナトスの誘惑」「夜に溶ける」の感想を書こうと思います。※ネタバレ注意
ストーリー
「さよなら」というLINEが彼女から送られてきた「僕」。「僕」はその意味がすぐに分かった。仕事から急いで帰ると虚ろな目をした彼女が屋上のフェンスの外に立っているのを見つける。彼女は死に対する欲動━「タナトス」に支配されていた。「僕」は彼女と出会ったのが、今のように自殺を試みる彼女を助けたからである。その時「僕」は彼女に一瞬で心を奪われた。「僕」は彼女に疑問があった。彼女は自殺を図ろうとするときに必ず「僕」に連絡を入れる。一人で死んだほうがいいと思うが「僕」は出会った時のようにまた自殺を止めてほしい、助けてほしいと思っていると解釈していた。「僕」は彼女に話かけ止めようとするが彼女は「死神が呼んでいるから」と言う。「タナトス」に支配されている人間は「死神」が見えることがあり、その「死神」は見る人にとって魅力的に感じるらしい。つまり理想の人の姿をしているのだ。その「死神」を見る彼女の見とれたような顔が「僕」は嫌いだった…
感想
読み終わって率直に感じたことは「そうくるのか」でした。
「タナトスの誘惑」から「夜に溶ける」で話が繋がったまま「僕」から「彼女」に視点が変わるのですが、「彼女」の「僕」への視点で驚きました。
「僕」の死への気持ちが全体を通してでている話だとも思いました。
この話は幸せな話と思う人と怖い話と思う人で別れると思います。個人的に「これでよかったのか?」という終わり方をしています。
自分は少し身の毛がよだつような話だと思いましたが、今まであまり読んでことがないような話だったので面白かったです。
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そしてこの「タナトスの誘惑」「夜に溶ける」と呼んでから曲の「夜に駆ける」を見てみました。
今までは何となくでした映像を捉えていなかったけど自分でびっくりするぐらい映像や歌詞の意味が伝わってきました。
「夜に駆ける」の歌詞では小説の文からとっているところが多いのですが、そうではないことろもあります。
「僕」の視点の歌詞なので彼女への気持ちや考えが小説中の文などで構成されいますが、小説中の文以外の「僕」の気持ちを想像して歌詞にもしています。
そのほかにも曲の速さやハッとする表現がされていて本当によく小説を曲で表せていると感じました。
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まだあまりたくさんの本を読んでいない中3の感想なのでベタに少しなってしまいましたが、僕の感想はこんな感じです。
この話を思いついた作者様もすごいし、さらにそれを曲で表す「YOASOBI」もすごいと感じました。
まだ読んでない人は是非読んでみて、「夜に駆ける」を聞いてください。
読んでいただきありがとうございました!
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